#1 鹿児島編:全国絶品とり料理紀行

【第2回】 奄美大島発祥の絶品とり料理「鶏飯」

鹿児島の偉人といえば「西郷どん」ですが、鹿児島の名物料理といえば「鶏飯(けいはん)」! 全国絶品鶏料理紀行2回目は、この「鶏飯」に焦点を当て、お家で美味しい鶏飯を楽しめる簡単レシピもご紹介します。

鶏飯は、奄美群島が薩摩藩の直轄地だった江戸時代に、奄美北部で藩の役人をもてなす料理として作られたのがはじまりと言われています。現代では県内各地に鶏飯を食べられるお店がある他、ホテルの朝ごはんビュッフェや学校給食の定番メニューにもなっている鶏飯。農林水産省が選定する「農山漁村の郷土料理百選」では、アンケートで2位に選ばれるほどの知名度と人気を誇るなど、奄美地方にとどまらず、鹿児島県を代表する郷土料理となっています。

鹿児島鶏料理その②

鶏 飯
  • ★硬めに炊いたご飯に鶏のほぐし身、錦糸卵、椎茸の煮物、パパイヤの漬物、ネギ、海苔など、具をたっぷりのせ、じっくり煮出した黄金色の鶏のスープをかけていただくお茶漬けスタイル。
  • ★奄美のスープは透明感がある黄金色のあっさり系。
  • ★鶏飯に欠かせない「パパイヤの漬物」は産直やアンテナショップで手に入る。

すっかりその美味しさにハマってしまい、レシピを教わっておうちでも美味しい鶏飯を食べたい!とやってきたのは「奄美の里 花ん華(はなんか)」。奄美大島にいるのかと錯覚するほどの素敵な庭園で、鹿児島出身の料理長、勘代順司さんに「鶏飯」の作り方を教わりました。

こちらの鶏飯は、何と言っても、骨まで砕いてじっくり煮出し、コラーゲンがたっぷりと溶け出した鶏のスープが絶品! 本気で水筒に入れて持って帰りたいと思ったくらいです。そして、鶏飯の食感のアクセントにも欠かせない「青パパイヤの醤油漬け」も、市販品とはひと味もふた味も違う美味しさ! 味の秘密は、パパイヤを丸ごとではなく、スライスしてから薄めの塩水に漬け、島ザラメや濃口醤油などで作った調味液に2日間だけ漬け込むことだそう。ぽりぽり・シャキシャキの食感で驚きの美味しさでした。ごちそうさまでした!

ちなみに、「パパイヤの漬物」は産直や道の駅で、冷蔵、冷凍品も手に入るので、お家で鶏飯を楽しみたい方は是非ゲットして帰って。

※料理長直伝の鶏飯を平尾がアレンジしたお家で作れる簡単レシピはこちらからご覧いただけます。

次回は、チキンくんと一緒にフェリーに乗って桜島へ!! 鹿児島、福山地方の名産「黒酢」の壺畑を訪ねます。この黒酢も、鹿児島のとある鶏料理の隠し味に使われているんですよ〜。どうぞお楽しみに!

チキンくんと平尾さんがおじゃましたお店

健美和楽 花ん華(奄美の里)
鹿児島県鹿児島市南栄1-8-1
 TEL:099-267-1331
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