Study & Fun

【第3回】 高千穂の郷土料理『かっぽ鶏』

前回までのチキン南蛮の食べ歩きで摂取したカロリーの消費と宮崎県にある「かっぽ鶏」と呼ばれる料理を求めてやって来たのは、近年、スピリチュアルスポットとしても人気を集める景勝地「高千穂」です。
この日は宮崎を台風が通過するということでお天気が心配でしたが、チキンくんとチキンちゃんが、雨女の私に負けない「晴れチキン」のようで、高千穂はなんとかお天気が持ち、撮影時には晴れ間が!

「かっぽ鶏」の「かっぽ」は、高千穂の方言で「竹」のことを指し、真竹の節と節の間をくりぬき、器にして作られる、高千穂の夜神楽のもてなしに欠かせない郷土料理です。
教えてくださるのは、高千穂で農家民宿を営み、高千穂町観光ガイド・たかちほ案内人として「かっぽ鶏」の体験プログラムも手がける高藤文明さん。

高藤さんが切り出してくれていた竹で器を作るところからが「かっぽ鶏」作りの始まり。
竹の節と節の間を切る。繊維に沿って切ると意外と力はいらない。
料理を作る前から汗だく
かっぽ鶏を作る竹容器の完成!先人の知恵って素晴らしい。

さぁ、いよいよかっぽ鶏の調理です。高藤さんのレシピは、たっぷりのニラとにんにくがポイント!ゴボウやキノコなど、季節の旬の美味しい食材を使います。

鶏肉を一口大に切り、塩、胡椒で下味をつける
この日はしいたけも。にんにくもたっぷり!
高藤さんの秘伝タレをたっぷりと回しかけ・・・
ニラは最後に加えて味をなじませる
チキンくんとチキンちゃん、お腹がすいてきたね
竹筒の中に詰める
竹筒を炭火にかけて30分ほど蒸し焼きに。
蓋を開けた途端に食欲をそそられる良い香りが!

宮崎鶏料理その③

かっぽ鶏

  • 「かっぽ」は高千穂の方言で「竹」のこと。竹で作った器に水を注ぐと「かっぽかっぽ」と音がすることが由来とか。
  • 色がよく良い風味が滲み出る1年ものの真竹を使うことがポイント。
  • 秘伝のタレは家庭によって調味料が異なる。
  • 竹に残ったスープで作る〆の親子丼風おじやも悶絶の美味しさ。

にんにくが効いていて、蒸し焼き効果で鶏肉はふっくら、ジューシー! 鍋では出せない、竹の風味が具材と混ざり合う。最後はご飯と溶き卵を加えておじやで〆ます。

親子丼のかぐや姫や〜

高千穂の神々が集まると言われる夜神楽など、人が集うときにふるまわれるかっぽ鶏。みんなで囲炉裏を囲んでかっぽ鶏を楽しむ時間もまた、贅沢なご馳走ですね。高千穂の夜神楽を見ながらまた高藤さんの「かっぽ鶏」を食べたいと、チキンくんとチキンちゃんと高千穂再訪を固く心に誓いました。

ここから予約できます

かっぽ鶏作り体験(高千穂町観光協会旅行センター)
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸93 天岩戸温泉村内(神楽の館)
TEL:0982-73-1800
知る・楽しむへ戻る