#9 愛知編:全国絶品とり料理紀行

【前編】コロナ禍の清須会議で生まれた新名物「清須からあげまぶし」を訪ねて

全国各地のチキンを使った郷土料理やご当地とり料理を、全農チキンフーズのマスコットキャラクター「チキンくん」と一緒に巡る「全国絶品とり料理紀行」。

様々な地域を訪れ、地域の人からとり料理を教えてもらったり、味わったりしながら、とり料理から見える地域性や取り組み、地域の皆さんの思いなどもお伝えしています。

清洲城から全国絶品とり料理紀行「愛知編」スタート!

シリーズ9回目となる今回、やってきたのは、愛知県清須市!安土桃山時代、織田家に仕える諸将たちが、明智光秀が起こした「本能寺の変」の事態収拾と、織田信長公の後継者を決めるために行った「清須会議」の舞台となった地です。

ここ、清須市で、コロナ禍の令和3年12月、清須市観光協会や市内の飲食店8店が、コロナ禍に打ち勝ち、地域を元気にするようなご当地グルメを作ろうと新たに開発したのが「清須からあげまぶし」です。

カフェに寿司屋、カレーチェーン店など、普段、店で提供している料理はバラバラの諸将たち・・・もとい店主たちは、何度も何度も、文字通りの「清須会議」を重ね、織田信長公の「天下取り」と「とり(鶏)」をかけて「とりのからあげ」を主役にしたご当地グルメを開発することを決定します。

からあげの下味やタレには地元産の赤だし味噌を使用することや、愛知県産野菜を使用することをルールとし、織田信長公が、焼き味噌やお茶漬けのルーツと言われる「湯漬け」を好んで食べていたとされることからヒントを得て、お茶漬けのように食べられる「ひつまぶし」スタイルで提供することを考案しました。

愛知のとり料理

清須からあげまぶし
  • ★ルールその①清須産の味噌を下味やタレとして使用した鶏のからあげを盛り付けること。
  • ★ルールその②愛知県産の野菜を使用すること。
  • ★ルールその③ひつまぶし形式で提供すること。
  • ★参加8店舗それぞれのこだわりとキャッチフレーズが楽しい!

まず訪ねたのは、『2種類のからあげで魅せる“戦まぶし”』がキャッチフレーズのオリジナル「清須からあげまぶし」をレシピ開発した「まつ寿司」。

  • 店主の後藤規之さんは
    「清須からあげまぶし会議」の中心メンバー

  • まつ寿司のからあげの味の決め手は
    「マスカンの赤だしみそ」

  • サクサクに揚げたからあげを
    マスカンの赤味噌で作った特製タレに絡ませる

  • 「戦まぶし」の対戦相手は甘酢タレ

こちらが、まつ寿司の「清須からあげまぶし」!

1口目はそのままジューシーな2種のタレのからあげを楽しみ、2口目は特製のタルタルソースと一緒にいただきます。口に運ぶごとに味変ができてごはんが進みます。3口目にかけていただくお出汁は、さすがお寿司屋さん!香り高く、スッキリとしているお出汁がからあげの油をさらりと包み込み、最後まで飽きることなく、おいしく楽しめました。

店主の後藤さんは、ご当地グルメ開発は、町の飲食店が閑散としたコロナ禍に関係者と集まって何度も何度も打ち合わせを行って、自分が生まれ育った地元の食材や歴史を見直し、知らなかった地域のことを知る良い機会になったと話してくれました。

続いて訪れたのは、料亭「八百㐂(やおき)」の『料亭が届ける“素材を味わうまぶし”』

  • 薬味から出汁に至るまで
    日本料理のこだわりが詰まっている

  • 日本料理が専門「八百㐂(やおき)」店主、
    冨田真司さん

からあげまぶしを目当てに
清須を訪れる人が増えると嬉しいと冨田さん

こちらでは、継ぎ足しの醤油ダレと清須産の味噌で味付けしたからあげが特徴で、なんと、ごはんにはお店秘伝の鰻のタレがかかっています。

そして、刻んだ大葉、梅おろし、わさびの3種の薬味が良い仕事をしてくれていて、こだわりのお出汁との相性が抜群!2食目のからあげまぶしなので、お腹はいっぱいのはずなのに、ついつい食べ進めてしまう料亭ならではの上品なお味。冨田さんの腕に恐れ入りました。

訪ねた2店の他にも、カフェ&レストラン田園の『100の味わいを生む“アイディアまぶし”』やカレーハウスCoCo壱番屋『ココイチ1号店が生んだ“カレーまぶし”』、コーヒーとパンの店モカ『やさしさ溢れる“石焼ヘルシーまぶし”』など、ご当地グルメ「清須からあげまぶし」は、それぞれの店舗のユニークなコンセプトとキャッチコピーにも注目です。

だんだんと知名度も上がってきていて、全店の「清須からあげまぶし」を食べ歩いて紹介してくれたYouTuberさんもいらっしゃるとか。つ・・・強者ですね。

「清須からあげまぶし」が地域を盛り上げるご当地グルメに育ち、清須の地に新たな歴史を刻んでいくことを願って、応援しています。ごちそうさまでした!

全国絶品とり料理紀行、後編は愛知県の2つ目のご当地とり料理「高浜とり飯」を訪ねて高浜市にお邪魔します!

チキンくんと平尾さんがおじゃましたお店

「まつ寿司」
愛知県清須市清洲1-8-1
TEL:052-400-4955
営業時間:11:00〜14:00、17:00〜21:00
定休日:水曜日
日本料理「八百㐂(やおき)」
愛知県清須市西枇杷島町西六軒81
TEL:052-501-3675
営業時間:11:30〜14:00、17:30〜21:00(夜間は事前予約のみ)
定休日:水曜日
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