全国各地のチキンを使った郷土料理やご当地とり料理を、全農チキンフーズのマスコットキャラクター「チキンくん」と一緒に巡る「全国絶品とり料理紀行」愛知の後編は、三州瓦が有名な高浜市にやってきました。
【後編】戦前から伝わる高浜の味「高浜とりめし」と「高浜とりめし学会」が、すごい!
高浜市の絶品とり料理をご紹介くださるのは、「高浜とりめし学会」の皆さん。
地元の商工会の仲間たちと、高浜の特産品で名物料理をつくり、地域の活性化に繋げたいという想いから、平成22年6月に学会を立ち上げて以降、「とりめしでまちを盛り上げよう」と、様々な取り組みを行っています。

「高浜とりめし学会」の石川伸さん(中央:おとうふ工房いしかわ代表取締役)と中川豊文さん(右:高浜市商工会事務局)
地場産業として屋根瓦の全国シェア70%を誇る三州瓦とともに、戦前から養鶏、卵の生産が盛んだった高浜市では、卵を産まなくなった廃鶏の硬い肉を薄くスライスし、鶏の脂で炒め、「たまり」という大豆が主原料の醤油と砂糖で炊いた具材を、ご飯に混ぜ込む「とりめし」が生まれました。
地域で世代を越えて伝わる高浜の味として、「高浜とりめし」は文化庁の「100年フード」にも認定されています。
前回のとり料理紀行では、岐阜県下呂市のご当地とり料理「けいちゃん」をご紹介しましたが(過去記事はこちらから)、かつて養鶏が盛んだった地域で廃鶏を食したことがご当地とり料理の始まりという共通項にあって、場所、気候風土が変わると料理の方法、食べ方がこんなにも変わることが驚きです。
「チキンくん」と同じサイズの
「めしどりちゃん」がかわいい!
「とりめし」は、祭事に欠かせない料理として伝わってきたことから、地区にある神社にはレシピが残っていて、米と鶏肉のシンプルなもの、しいたけやにんじん、油揚げを入れたものなど、味付けや具材は地区ごと、家庭ごとにも違います。
地域の宝物のとりめしを盛り上げるため、「とりめし=混ぜご飯」の概念にとらわれず、自由な発想で市内の飲食店に作ってもらっている「創作とりめし」には、「とりめしオムライス」や「とりめしバーガー」など、とてもバラエティーに富んだラインナップで、伝統的なとりめしと合わせて市内の12店舗で味わうことができます。
また、「高浜とりめし学会」の皆さんの取り組みは飲食店での提供にとどまらず、B-1グランプリ全国大会への出場のほか、子どもたちと一緒にとりめし用の稲作を行ったり、小学校、中学校の給食でとりめしを提供したりと、未来を見据えた活動もされています。とりめしの文化や、高浜とりめし学会の皆さんの熱い想いに触れながら高浜市で育つ子どもたちがきっと、100年先、1000年先も「高浜とりめし」を受け継いでいってくれますね。

講演に、メディアに引っ張りだこなのも納得のお話上手。
とにかく明るく、前向き、活動的な「高浜とりめし学会」の皆さん。そのパワーの源を尋ねると、「失敗や困難があっても、この仲間たちとだから楽しく頑張ることができる」と、笑顔がこぼれる石川代表。隣で同じように満面の笑みで頷く、中川さんとの信頼関係も、とても素敵で印象的でした。

- 高浜とりめし
- ★B-1グランプリでも大注目のご当地料理
- ★ルールその①鶏肉と米を使った料理であること。
- ★ルールその②食材はできる限り地元調達すること。
- ★個性のかたまり「高浜とりめし学会」の活動がすごい!
高浜とりめし学会HPはこちら↓
https://www.torimesi.com
おとうふ市場大まめ蔵の「高浜とりめし」シリーズ
1Fには、お豆腐や惣菜、スイーツ、ドーナツ、
地元の名産品などの商品が勢揃い
栄養たっぷり!ボリューム満点の「季節の天ぷらと揚げ出し定食」。バイキング形式で数種類のお豆腐やスイーツの豆花(トウファ)も味わえる
石川代表が経営する「おとうふ市場 大まめ蔵」では、レストランで優しいお豆腐料理と一緒に「高浜とりめし」がいただけるほか、石川代表の熱意で商品化された「高浜とりめし」シリーズを買うことができます。
全身から伝わってくる高浜とりめしと地域へのあふれんばかりの愛がとても素敵な「高浜とりめし学会」の皆さんでした。ぜひ、高浜を訪れて「高浜とりめし」食べてみりん!(食べてみて!)


- おとうふ市場 大まめ蔵
- 愛知県高浜市豊田町1-205-5
TEL:0566-52-0140
営業時間:9:00~18:00(第1土曜日は7:00~)
2Fレストラン9:00~16:00(第1土曜日は7:00~)
土日祝はモーニング8:00~、ランチ11:00~、ティータイム14:00~
定休日:無休(年末年始除く)

