全国各地の鶏料理やご当地グルメ、名所などを、全農チキンフーズのマスコットキャラクター、チキンくんと一緒に訪ねる『全国絶品とり料理紀行』
1回目は鹿児島、2回目は岩手、3回目は宮崎のとり料理や、とりにまつわる地域の文化などをご紹介してきましたが、コロナ禍で移動が制限されていたこともあり、今回は東京の「とり」を巡って旅をすることにしました。東京にもたくさん「とり」にゆかりのある場所、知らなかった「とり」にまつわる食の歴史がたくさんありましたよ。
全国各地の鶏料理やご当地グルメ、名所などを、全農チキンフーズのマスコットキャラクター、チキンくんと一緒に訪ねる『全国絶品とり料理紀行』
1回目は鹿児島、2回目は岩手、3回目は宮崎のとり料理や、とりにまつわる地域の文化などをご紹介してきましたが、コロナ禍で移動が制限されていたこともあり、今回は東京の「とり」を巡って旅をすることにしました。東京にもたくさん「とり」にゆかりのある場所、知らなかった「とり」にまつわる食の歴史がたくさんありましたよ。
まずやってきたのは東京台東区。浅草界隈には、浅草寺をはじめ、歴史を感じられる寺社や町並みが残り、歩くだけでも心が和みます。
秋の爽やかな陽気の中、浅草にある「酉の寺 長国寺」と、「おとりさま鷲神社」では、毎年11月の「酉の日」に開かれる「酉の市」の準備が行われていました。
酉の寺 長国寺
おとりさま 鷲神社
明治時代の神仏分離令で、長国寺は「酉の寺 長国寺」と「おとりさま 鷲神社」に分かれたため、隣り合う寺と神社では、酉の市に関してそれぞれ異なる起源が唱えられていますが、時を経て現在は、年末に行く年の無事を感謝し、来たる年の開運招福、商売繁盛を願う祭りとして、隣り合う各々が賑やかな酉の市を開いて、多くの参拝客を迎えます。
長国寺に安置されている「鷲妙見大菩薩」は「おとりさま」として、古くから人々の厚い信仰を集めてきました。こちらでは、毎年、ご開帳の11月の酉の日にたった門前市が、現在の浅草の「酉の市」の始まりとされています。
長国寺にはこんなに大きな縁起熊手が!
江戸時代の中頃から賑わいを増した浅草酉の市では、おかめや作り物の大判小判を賑やかに飾った「縁起熊手」が商売繁盛を願う人々に喜ばれました。現在では、時代とともに形も飾り物も変わって様々な種類がある熊手ですが、長国寺では、小さな竹の熊手に稲穂を付けた「かっこめ熊手」が、開運招福のお守りとして、江戸時代から変わらない縁起物なのだとか。
一方、長国寺のお隣の「おとりさま 鷲神社」の縁起熊手もものすごい迫力です。
「おとりさま 鷲神社」に祀られているのは、諸国の土地を開き、開運、商売繁昌に御神徳の高いとされる「天日鷲命(あめのひわしみこと)」という神様です。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征伐の際に戦勝を祈願し、戦に勝った帰途に武具の熊手を社にかけて勝ち戦を祝ってお礼参りをしたのが11月の酉の日だったことから、その日を祭日「酉の祭(マチ)」としたのが「酉の市」の起源とされています。
「なでおかめ」を撫でるとお顔のパーツごとにそれぞれのご利益が!
このように、「酉の市」に関して、寺と神社では異なる起源を唱えていますが、訪れる私たちにとっては、隣り合う寺と神社をはしごして、似て非なるそれぞれの文化に触れられるのは嬉しい限りですね。
熊手を販売する露店は150軒ほどが立ち並び、毎年80万人もの人出があるという浅草「酉の市」。今年はコロナ禍で入場制限などはありますが、例年通り開催されるということです。来たる年の開運を願って、お気に入りの熊手を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
次回は焼き鳥の父を訪ねて町歩き。目からウロコの焼き鳥グッズなどもご紹介します。