なつかしさが残る商店街の鶏肉専門店で120年余続く伝統の味を持ち帰る!? の巻

私は全農チキンフーズに勤める課長、人呼んで“チキン父さん”。だが、それは仮の姿だ。実の正体は、社長から『やきとりの流儀』を極めるために秘密のミッションを命じられた特命課長なのである。夜な夜な街に出没し、究極のやきとりを求めて彷徨い歩く。

今回は、珍しく昼間の調査。舞台は、下町情緒あふれる板橋だ。社長から指示を受けたお店は、なんでも明治28年から続く老舗の鶏肉専門店だという。「老舗…!」「専門店…!!」そのキーワードだけでこりゃあ、おいしくないわけがない!期待に胸を膨らませながら、商店街までテクテクと向かう。道中、すでに漂う焼き鳥の香ばしい匂いに誘われながら、駅から徒歩1分ほどで到着した。

テイクアウトが基本のこのお店。店先には、山盛りにされた各種焼き鳥、からあげやフライドチキンなどのお惣菜がどーんっと並ぶ。その隣には、焼き鳥を手際よく焼く店員さん。店内奥には、新鮮な精肉がガラスケース越しにずらっと勢ぞろい。国産ブランド鶏「みちのく清流若どり」をはじめ、有名銘柄鶏、地鶏のオンパレードだ。

「焼き鳥は10~15品、総菜は30品、精肉は50品と、各種トリ揃えています。ここに来れば、欲しい鶏肉、メニューが選りドリ見ドリです(^▽^)」(ズル、ズルズルッ)

まずは、社長から指示を受けた“焼き鳥”から攻めていくとするか。
国産ブランド鶏を使用した焼き鳥(タレ)が100~150円で提供されている。人気の軟骨入りつくね、皮、レバー串をそれぞれ買ってみることに。
醤油ベースの甘辛い味がやみつきになるタレは、創業当初から続く伝統の味なのだとか。「このタレの正体は…⁇」と突っ込むも「もちろん、企業秘密です」とキッパリ。(もはやお決まりの流れ)レシピは、社長と店長しか知らないトップシークレット。そりゃあ、教えてもらえるはずもないか…。

つくねは、軟骨のコリコリとした食感が楽しく、くせになりそうだ。皮はもちもちとして、あぶらもしつこくなく、子供に人気なのだとか。
特に、国産ブランド鶏「みちのく清流若どり」を使用したレバー串は、老若男女に人気で、1日300本は売れるという。あの独特の苦みが苦手という方も少なくないかもしれないが、ここのレバー串は臭みがなく、食べやすい。「鶏肉は鮮度が命。取り扱っている鶏肉はどれも産地直送で新鮮です。だから、臭みがないのが特徴です」

そういえば、社長から焼き鳥以外も調査するように言われていたな(汗)。人気商品の照り焼きを注文。きつね色にこんがりと焼き上げられており、厚みのあるお肉を噛むと、ジューシーなうま味が口いっぱいに広がる。
鶏肉を知り尽くした店長により、これまで開発されたお惣菜は100品以上。「焼き鳥はもちろん鶏肉メニューも絶品の、老舗鶏肉専門店」と報告しておこう。
さてさて、ここらへんでドロンしますか。

今度は夜に来たいものだな…。このまま会社に戻ることを考えると、昼間っからビールを飲む度胸はない、チキンハートなチキン父さん。
たまには赤ら顔で社長に報告して、思いのたけをぶちまかしてみるのもいいのかも?!?!

これからも、チキン父さんへの特命は続く!!

店長 徳弘 秀樹 さん
焼き鳥店にて15年間の修行後、2013年鳥新に入社。今年で店長4年目を迎えます。修行中の夕ご飯はずっと焼き鳥丼だったほど、焼き鳥一筋。鶏肉がどうやったらおいしくなるか、食べやすくなるか、日々メニュー開発に勤しむなど研究熱心な一面も。
あなたにとって鶏料理とは
店長さんの格言:苦楽を共にしてきた戦友

チキン父さんがおじゃましたお店

株式会社鳥新 板橋店
東京都板橋区仲宿39-3Google Map
都営三田線「板橋区役所前」駅より徒歩1分
※現在、お店を改装中。9月上旬にリニューアルオープン予定

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