#7 佐賀編:全国絶品とり料理紀行

【後編】鳥栖で幻のとりこ丼のとりこに!

佐賀県西部の伊万里市を経て訪れたのは、佐賀県の東端に位置する鳥栖市です。

鳥栖市は「鳥の栖(すみか)」と書くだけあり、昔から、豊かな森林に渡り鳥などの鳥が多く集まる地域だったのだそう。平成23年に九州新幹線「新鳥栖駅」の開業を記念してご当地グルメとして誕生した「とりこどん」は、鶏と卵を使うことがルール。コロナ禍などを経て提供するお店は減ってしまいましたが、その美味しさから現在も地域住民などにいまだに大人気なのが、こちら、創業50年の老舗「天ぷら海老名」の天丼風「とりこどん」です。

  • 「店のとりこどんが鳥栖の地域おこしに繋がれば嬉しい」と店主の井寺計一さん。

店主と双子の娘さんに、とりこどん誕生秘話を伺いながら食べるのがおすすめ。

「鳥の巣ごもり」をイメージしたかき揚げに、県産の鶏肉と季節の野菜の天ぷらが丼に。いただいて驚いたのは、うずらの卵?と思って食べた「鳥のたまご」!なんと、茹でて裏漉しした卵を成形して衣を付けて揚げるという、手の込んだ素敵な仕事が施されていました。ホクホク、優しい甘さで忘れられない美味しさに感激しました。

この他、創業50余年、地元に根付く中華料理店・光林飯店のとりこ丼は「天津飯風」の一品。中のごはんに蒸し鶏が入っていて、途中から味変で付属のスープをかけて食べるのも美味。

各店舗のこだわりが詰まった幻の「とりこどん」、鳥栖を訪れたらぜひお試しください。「とりこ」になること間違いなしの美味しさです!

鳥栖市のご当地とり料理②

とりこどん
  • ★「鶏肉」と「卵」を使うルール以外は自由な発想で、それぞれの店舗が「とりこどん」を開発。
  • ★全盛期は30種類ものとりこどんがあった。
  • ★天ぷら海老名のとりこどんは一度食べるととりこになる美味しさ!!

ちなみに、鳥栖市には、前編でお邪魔したJAグループの「夢きら・ら鳥栖店」があり、工場直送のお肉の直売所として、骨太有明鶏のほか、加工品もお得に購入することができます。

私も、東京に配送をお願いするくらい、思わずたくさん買ってしまいましたが、イチオシは「鶏ごぼうピラフ」!具沢山で大容量、とっても美味しかったです。

2回にわたってお伝えした全国絶品とり料理紀行「佐賀編」、いかがでしたでしょうか。佐賀牛のイメージが強い佐賀ですが、ぜひ、骨太有明鶏をはじめとするとり料理にも注目してみてくださいね。

JAフーズさがのチキンの加工品。

チキンくんと平尾さんがおじゃましたお店

天ぷら海老名
佐賀県鳥栖市養父町 474
TEL:0942-82-7611
営業時間:11:00~14:30(オーダーストップ)※入店は14:00まで、17:00~20:30(オーダーストップ)※入店は20:00まで
定休日:月曜日夜、火曜日
光林飯店
佐賀県鳥栖市古賀町 357
TEL:0942-83-1234
営業時間:11:00~14:30、17:00~21:00(オーダーストップ20:30)
定休日:日曜日、第2・4火曜日
夢きらら
佐賀県鳥栖市田代大官町 812-5
TEL:0942-85-8010
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日、年末年始(12/31~1/4)
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